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【2024/05/04 18:37 】 |
連載 吾が心の ヨーロッパ

これから 私のヨーロッパ体験記を連載させていただきます。

皆様の今後の旅行の参考になれば。と思います。

 

 

ヨーロッパから帰り約1週間が経ちました。

自分では完全に旅行気分が抜けているつもりですが、未だに妙な夢ばかり見ています。




エリザベス女王の居城 バッキンガム宮殿。実物見てきましたが、想像以上(必要以上)に巨大で優美な建物です。

 

荘厳な宮殿風建築物の前にいます。

何となく見覚えがありますが、良く似た建物を沢山見てきたので、俄に何処かわかりません。イギリスのバッキンガムか、フランスのベルサイユ。そんな感じです。

 

どういうわけか? 高さ10mはありそうな 巨大金網フェンスが張り巡らされ、我々は 丸で動物園のオリに入った状態になっています。

 

 

突然 けたたましい警報が鳴ります。ウイーンウイーン言っています。

「猿の大群が押し寄せてきました! 決して目を合わさないよう ご注意下さい。」

アナウンスは何故か日本語です。

 

  一般的に猿は可愛いキャラですが、実は危険動物です。

特にチンパンジーは成人して顔が黒くなると猛獣にカテゴライズされ、動物園でも気をつけないと大怪我をします。

 猿は余程、顔にコンプレックスでもあるのか目が合うと興奮する習性があります。
人間でも、丁度、街でチンピラが、「お前、メンチ切ったな」と言いがかりをつけてくるのに似ています。

 

 警報通り 10匹程度のサルが 金網伝いに押し寄せてきました。
猿の爪と金網が擦れ合う、ギリギリという鈍いきしみ音が聞こえます。

 良く見ると日本のカニクイザルです。「海外にも日本猿がいるのだなあ。」と 恐怖を抱きながらも、結構 暢気に見ています。

 

ふと、振り返ると、いつも一緒にいる家内が見当たりません。

 

 私は、日本語で警報を聞いている事を完全に忘れており、「大変なことになった。家内はアナウンスが分かっていないかもしれない。今頃 サルの餌食になっている。」 と 真っ青になっています。

 





 何処に行く宛もなく サルが来る方向に背を向け 
遮二無二走っていると、いつしか カニクイザルが白手長ざるに変っています。 物凄い勢いで 横から頭の上から 私を追い越していきます。

 

 数もいつしか増え何匹いるか?分らないほどで 道がサルで真っ白になっています。
 目を合わすなと言われても サルしかいないので、否が応でも目に入ってしまいます。

 

「ああ。こんな所で猿にやられるなんて。もう駄目か?」と、思った瞬間 目が覚めました。

 

 フロイトは、現実の事物が、夢の中で象徴的な物に化け 形を変えて現れるという学説を打ち立てています。(私は、夢は奇想天外で、あれほど俊敏に 睡眠中の頭ははたらかない。何か間違っている。と、常に思っていますが)

 

 ただ、今回の夢をフロイト的分析に当てはめると、蟹食い猿は日本人の象徴です。

それが 夢のどこかで 脳がヨーロッパであることを思い出し、白人の象徴でる白手長猿に変ったのだと思います。人種は雑多でしたが、皆一様に目が大きく綺麗でしたね。 

 

 

 もう一つ 夢のお話です。






ルーブル美術館 ニケの近くにある飾り天井。それにしてもゴチャゴチャしています。

 

バチカンやルーブルの美術館、ベルサイユ宮殿等 で お馴染みの光景ですが、

 天井から装飾品が落ちてきそうな回廊を歩いています。

 素材はなにかわかりませんが、大理石に見えます。

腕一本でも 落ちてきたら 大怪我しそうな感じで地震でもきたらどうするのか?と思います。

 

 廊下の最終点近くに  しょぼい ブースがあり、きちんとした身なりをしていますが、ちょっとイケズそうな女が立っています。

 

実は これが曲者です。

 

 ブースの奥に何か曰くありげな古い階段が見えており、行列はそこに流れていっています。

 

 私は、わけもわからないまま一緒に並んでいます。

行列はスイスイ進み私の番になったところで、いきなり、このチケットでは入れない。買いなおせ。みたいな事を言われます。

 

 私は、「それはおかしい、全て見れるのを頼んだ。」と、食い下がっています。ところがこの女、立て板に水で完全に無視しています。私を丸でクレイマー扱いです。

 

 まあ、古ぼけた階段の先に何があるのか?分らないし、並びなおすのも面倒なのでどうでもいいか。と諦めかけた頃、何処から現れたか家内が、

「これは 典型的ヨーロッパ的思考で、日本人を馬鹿にしている。」 みたいなことをボソボソ呟きます。

 

 私は、丁度 消したばかりのストーブに乗せた土瓶の様に ジワジワ腹が立ってきます。 そして、意味もないことを捲し立てています。

 

 彼女は相変わらず黙っており、五月蝿い ハエの様に時々 チラッと

みるだけです。眼差しは氷のように冷たいです。

 

私は、怒り狂って 最後は、「俺は ルイ14世と遠縁だった。」 みたいな事を言って他の人から白い目で見られています。

 

夢から醒め、正直ホッとしました。

たかがチケットの為に、どうして俺はこんな恥さらしをいっているのだ。という自覚が夢の中でもありましたから。

 

 実は、この夢は ある苦い経験に基づきます。

 

 ベルサイユ宮殿で 不覚にも チケットを失くしてしまいました。

本殿の中では特に見せる所もなく 無事見学できたのですが、問題は

驚くべき広大な庭です。

 

トリアノンという離宮が点在し、一々チケットの提示が求められます。

失くした経緯を詳しく説明し 領収書まで見せているのに 全く埒があきません。

 

 勿論 落す方が悪いに決まっていますが、チケットは所詮紙切れです。

うっかり失くす事もよくある話です。

 特に旅先では、地図やパンフで、やたら紙切れが増えます。 それに、頻繁に地図をだして方向の確認が必要で、紙と紙の間に挟まって落ちてしまう事もあります。

 

 日本や、オーストラリアでは 熱心に説明すれば、「気をつけて下さい」と、仮チケットをくれたり、「今回だけ大目にみます」 と そっと通してくれます。(実はそれ狙いで、わざと食い下がるのですが)

 

 ところが、何なのでしょうね、ヨーロッパのあの 頑固さ (厳格さ?)

全く融通がききません。 ある程度 緩くしないと観光国としてのイメージが悪くなると思いますが。

 

 

 

 

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【2014/11/03 20:42 】 | 紀行文(ワインを啜りながらお読み下さい。) | 有り難いご意見(0)
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