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【2024/05/05 02:09 】 |
それでも 牧場オーナーに なりたいですか?
 
d4d8ca07.jpeg


 
 







  金持ちになったら 大農園を 持ちたい なんて 言う人がいます。
(つい 最近も 親友の口から そういう 一言が でました。 )


 商社マン時代 牛肉輸入自由化に伴ない 会社が牧場経営を はじめました。 
私は 元銀行出身で、経理が 多少ですが わかるので よく 管理の手伝いをしました。

その 経験を かわれ JATを 立ち上げてからも 時々 自社牧場の管理に 借り出されます。
 
 先日も こっそり NSW州の 牧場に行ってました。
別に こそこそ する 必要ありませんが。 
 
 先ず 在庫確認が 大切です。
 
牛 羊の頭数 健康状態 雄雌の比率 農機の状況 メンテナンス状態 などなど。 ですね。
TB CERT といわれる 結核予防接種の レシートみたら 正確な頭数がわかりますが 時々 予防接種の 後 悪い事するマネージャーが いますから 実際に 数える必要はあります。
 
 今回は 日本の会社の 自社牧場で 日本から数名のスタッフと クーランガッタ空港で 落ち合いました。
私は 状況がよく 飲み込めなかったのですが、皆 激しい怒りを露わに していました。
 

 牛以上の鼻息で、「牧童に任せておいても さっぱり 状況が 分からない」 とか
「なんで あんな 大きなものが 数えられないのだ。 毎回 頭数が ちがう。」 なんて、口々に 言っていました。

 

 私は、 多分 儲かっていなくて、原因が 分からないのだろうな。と 察していました。

牧童は、経理とか ビジネスとは 無縁の人たちで、毎日 餌をやって 西の空を仰ぎながら 暮らしています。 私の知っている人でも、 字くらい 読めますが、 まともな レポートは 先ず 期待できません。
 
 社長から 「1頭の誤差も無いよう 数えて来い。」と 激を飛ばされたそうです。
 空港で、カウンターを カチカチいわせて 人間で数える練習をしている人までいました
(気合入りまくりです。)
 
ファーム マネージャーと なが~~い 打ち合わせの 末、 イヨイヨ 牧場に入って 諸作業に かかりました。
 
クリックすると新しいウィンドウで開きます
 
 実際 数えてみると 牛が ペタペタ 子供をつれて よってきて、 我々人間を 遠巻きに 囲みます。
囲んでから がさがさ します。  横の牛に 乗ったり   前の列に割り込んだり。
(人間の視点でみて 全く 意味の分からない 行動ばかりです。)
 
 それに、黙って 見ててくれたら 良いのですが 物凄く大きな声で 鳴きます。 (泣くというより わめく 感じです。)

結構 頭に 響きます。
1時間ほど したら 頭蓋骨の蓋が とれるのではないか と 言うほど 神経に障り、物事に集中できなくなります。(私は くさいし うるさいし もうどうでも いいから 早く此処から開放して と 思っていました。)

 
 
 それに 遠くの 木陰で 寝そべってる 牛が多く 紐の 様に 見えます。
私は、 「 どこから どこまでが 一頭か わかんないですねえ」 と、冗談っぽく 言ったら、全然 皆からリアクションありません。
「 あれ! 空気を 読み違えたかな?」 と 皆をみたら、顔面蒼白で、
「えらい事になった!!」  という 心境が ありありとわかりました。
額に べったり 汗かいてる人や、コメカミに 青筋が 浮きでている人もいました。
 
各々 数えて 後で 数字を 突き合わせたら 誤差 30% って ところでしょうか。
皆 全然 数字が違います。
(さっきの 気合は 何処行ったの?? って ことですよね。苦笑)
 
クリックすると新しいウィンドウで開きます (羊 色分けしてたら 楽だったのですけどね)
 
 
 次は もっと 難易度の 高い 羊の ペン (囲い) に 移動しました。
羊は 本当に わけの 分からない 生き物です。
いきなり 理由もなく 走り出したりします。それも 結構 猛スピードで 走ります。
走って 他の群れに 飛び込んだら 皆 白 ですから 何処にいったのか 分かりません。
何せ 3000頭も いますから。
 
「あ!! また 動きよった。 もう じっと せんかい」 と 横の人が 言っていました。(大阪弁)
私は、「 自分も じっと できないのに よく 人のこと 言えるなあ」 と 感心していました。
 
羊は 誤差 60% って 感じでしたね。 (汗)
精度 40%です。
(もう 何しに いってるの? と 事ですよね。数えないほうがまし!!)
 
日本の人は 皆 サラリーマンで 帰国してから 社長だの 取締役だの 報告しないと いけません。
夜 作業が終わって 晩御飯を 自炊して食べましたが、皆 真剣に暗い顔 していました。

「次は 絶対 双眼鏡が いるなっ」
「バード ウオッチングの 連中 って 雇えるのか? 一度 連れてくるか?」
「社長に 一度来てもらって 数えてもらうか??」
「木陰で 寝てるやつら、 横を バイクで 走って 先に 起こしたら よかったなあ」
 
なんて 口々に 反省 頻りです。
「絶対に 一頭も間違えるな」 という 社長の一言が 相当 重くのしかかっているようでした。
(絶対にむりですから)
 
 
私は、 
「此処は オーストラリア ですから 余り 細かいこと どうでも 良いでしょ! 」
 なんて 言っていました。

牛 一頭 15万円も するのに。
 
 






 

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【2012/01/10 06:57 】 | 面白JATビジネス日記 | 有り難いご意見(0)
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